1.7 放射線治療
放射線治療は5日×5週間行われました。
放射線治療は、手術で取れきれなかった小さい異形成細胞と新たに形成される細胞を殺すことで、乳房にあるガン細胞をすべて削除する治療です。
継続的に放射線を患部に当てないといけないので、病院が開いている平日は毎日続けて通わないといけません。
私は職場に相談をして、午後に休暇を取り、夕方病院で治療を受けることにしました。
病院によれば、放射線治療は好きな場所の病院で受けてもいいということだったので、職場に近いところなど検討しましたが、結局手術を受けた病院で受けることにしました。
手術前に放射線科で事前に治療箇所のチェックを行いました。
その際、放射線を当てるために胸に+や-の線をマジックで書かれるのですが…本当にそれが悲しくさせました。
放射線の先生から、放射線を当てると、肌が痛むので、下着はできるだけ刺激のないものにしてほしい。ノーブラにしてほしいと言われました。
仕事する以上、ちょっと大きめサイズの胸の私にはノーブラはきついので、
ユニクロのブラトップ
を使うことにしました。
ただし、ブラトップをそのまま使うと、乳房の下側にしっかりゴムがついていて、そこが圧迫し、傷つける可能性があるので、切れ目を入れました。
ブラの真ん中…∞を〇と〇に分けるように真ん中に切れ目を入れる
側面(わきの下)のブラ部分の生地に切れ目を入れる
こうすると、胸の上にパットが乗っかるだけの形になり、圧迫が無くなります。
今は、もっと機能的な下着もあると思うので、いろいろやり方はあるかもしれません。
放射線治療を進めていくと、放射線の当たる個所がだんだん茶色くなり、肌が乾燥してきます。
いろいろ調べたところ、本当か不明なのですが、フランスでは放射線治療の際、乾燥防止のためにティーツリーのエッセンシャルオイルの入ったオイルを塗っているとありました。
乾燥した肌でも、特にわきの部分が傷みやすいところで、ここから肌が切れたり、血が出たりするとあったので、私は放射線治療の直後、服を着る前に、オイルを塗るようにしました。
治療の最後の1週間で、先生からピンク色の保湿用クリーム(有名な美容液にもなるという某保湿クリーム)を処方してもらいましたが、オイル
のおかげで私には不要でした。
アルガンオイルを25ミリリットル
ティーツリーのエッセンシャルオイルを5滴くらい
を混ぜて使いました。
ティーツリーは万能ですね。放射線を受けるまでは知らなかったオイルですが、今では常備薬のように使っています。
※あくまでも私が自己判断で使ったものです。参考にする際はご注意下さい。
治療は放射線の部屋に入り、着替えて上半身裸になり、機械の上に横になると、先生が私の体に記された位置を合わせます。そして機械が左右上下に動いて2,3分くらいで終了。
若い男性の先生が二人がかりで、対応されるので、なんか嫌な気分でしたが…。
5週間。きつかったです。お風呂に入るときも印が消えないようにしないといけなかったし、仕事も中途半端だったし…。
癒されたのはティーツリーの香りだけでした…。