1.1 再検査
発端は特別検診の再検査(1から始まる題名は乳がんについての話です)
ことの発端は2015年の冬でした。
当時、私は気管支炎になったり、帯状疱疹ができたりと、今までかかったことのない病気になり、通院していました。
そんなに体が強くもなければ弱くもなかったけれど、こう頻繁に病院へ行くという経験はしていませんでした。
それらの病気が片付き始めた頃に、私は約1年前に受けた人間ドックの再検査をしたのです。
再検査といっても、昔からよくひっかかるものでした。(心電図異常です)ただ、それに加えて乳がん検診も再検査となっていました。
2014年の秋頃、人間ドックを受ける時、40歳近いし、受けてみようと乳がん検診を入れたのです。しかも、乳腺エコーをしたときに、担当者から「なんか気になります」と言われただけで、しこりがあったわけではありませんでした。
再検査をした時、私は異常なしを決め込んでいたのですが、結果を聞きに、いざ診察室に入ると、ひどく重苦しい雰囲気で、私は恐怖心を感じ、何か問題があったのだと気づきました。
先生は「細胞診をしたい」と言ってきました。
問題のある個所に大きな針を刺して、その目的の場所で細胞を一部取るというものです。私は頭が真っ白になりました。
先生は、再検査の結果、異常がありそうだが、何か分からない。もしかしたらガンかもしれないし、単なる乳腺症のようなものかもしれないと言いました。
ガン
という言葉に私は真っ青になりました。想像だにしていませんでした。
先生はともかく、細胞診をしない限り、何か分からないから検査させてほしいということを頼んできました。
断ることはできませんでした。
細胞診痛いです。本当に。
麻酔してくれるんですけれど、乳房に大きな針が入り、先生は超音波で目的の個所まで到達するのを確認して、スイッチを押すのですが…その時
バシーーン!!!
と体全体に衝撃が走りました。衝撃で涙が出そうでした。乳房が痛めつけられてるようで、悲しい気持ちになりました。
針が抜かれると大量に血が出てきます。それを見ると、ひどく辛くなって涙が出てきました。
私の症状は乳管に嚢胞があり、その中に異常な形成をしている細胞が見受けられるということでした。
先生は問題の個所はひどく小さいので、細胞診でうまく取れたか分からないと不安そうに言いました。最後に、結果は2週間後に分かるのでその時また来てくださいと言われ、その日は終了しました。
それから私の生活は一変してしまったのです。
※写真は2015年夏に行ったスリランカ北東部の小さなビーチ。この時、かわいい水着を着て楽しんでいました。まさか半年後にこうなるとは知らず。懐かしい思い出です。